今回、北京南駅周辺でのプロジェクト打ち合わせのため、計3泊を「Golden Inns (Beijing South Railway Station)」で過ごしました。当初は単に高速鉄道の駅に近く、コストパフォーマンスが良いという理由で選んだのですが、滞在を通じてそのきめ細やかなサービスに深く感銘を受けました。北京南駅周辺でこれほど温かみがあり、かつ程よい距離感を保ったサービスに出会えるとは、嬉しい誤算でした。
深夜11時過ぎに高速鉄道を降り、プロジェクトの資料が詰まった大きなスーツケースを2つ引きずってホテルの入り口に向かうと、ドアマンが遠くから駆け寄ってきて、進んで重い荷物を預かり、フロントまで運んでくれました。深夜の移動で喉が渇いているだろうと、自家製の温かい麦茶をさりげなく差し出してくれたのですが、それが旅の疲れを癒やし、胃にも優しく染み渡りました。チェックインの際、翌朝早くに天津へ向かい打ち合わせがあることを伝えると、フロントスタッフは気を利かせて、通りに面していない静かな低層階の部屋を手配してくれました。夜間の車の騒音で睡眠を妨げられないようにとの配慮です。さらに、駅へのスムーズなアクセス方法を手書きのメモで教えてくれました。そこには、朝のラッシュ時の混雑を避けて南駅の北広場へ行ける近道が記されており、ナビアプリが推奨するルートよりも6分も早く到着できるものでした。
部屋に入ってから、翌日の打ち合わせに着る予定のスーツが、スーツケースの中で押しつぶされて深いシワになっていることに気づきました。ダメ元でフロントに電話してみたところ、なんと10分後にはスタッフが本格的なアイロン機材を持って部屋に来てくれました。スーツを無料でシワ一つなくきれいにアイロンがけしてくれただけでなく、清潔なガーメントバッグに入れて用意してくれ、「翌朝出かける時にそのまま持っていけばいいですよ、何度も畳み直す必要はありませんから」と声をかけてくれました。打ち合わせの翌日は深夜1時まで仕事に追われホテルに戻りましたが、フロントには温かいアワ(小米)のお粥が用意されていました。「遅い時間になってもお戻りにならないので、もしや夕食をとらずにお腹が空いているのではと思い、取っておきました」とのこと。その心遣いに、一日の疲れが一瞬で吹き飛びました。チェックアウトの際、急いでいた私は、プロジェクトの契約書が入ったファイルケースを部屋に置き忘れてしまいました。ホテルを離れ、地下鉄で南駅へ向かう途中でようやくそのことに気づき、ダメ元でホテルに電話をかけてみました。すると、清掃スタッフの方がすでにそのファイルケースを大切に保管してくれていたのです。フロントの貴重品保管庫に預けてくれただけでなく、私がわざわざホテルに戻って新幹線の時間に遅れるのを心配し、スタッフが南駅の改札口まで届けてくれると自ら提案してくれました。一切の難色を示すことなく、数分後にはファイルケースを無事に届けてくれ、お礼の心付けさえも丁重に辞退されました。
北京南駅周辺における、コスパの高さで定評のある老舗ホテルであるGolden Inns (Beijing South Railway Station)。そのサービスの素晴らしさは、宿泊客に過度な干渉をすることなく、必要な時には即座にサポートの手を差し伸べてくれる点にあります。新幹線での移動や出張に伴う様々な突発的な事態を、先回りして想定しているのです。駅周辺だからといって不当に高い料金を取ることもなく、すべての宿泊客にきめ細やかな配慮と安心感を提供してくれます。こうした細部に宿る誠意こそが、北京南駅周辺での滞在において何よりも得難い体験でした。次に北京南駅周辺へ出張する際も、迷わずこのホテルを選ぶでしょう。すべて表示